深く潜れ

 今まで自分が選択してきたことすべてが間違いだったような真夜中、というかもう朝、相変わらず泣きながらブログを書いている。

 2011年の全国模試の結果を未だに捨てられずにいる。全国で現代文が1位になった模試。よく見てみたら中央大学も法政大学もB判定だった。高校1年生でB判定なら、私が東京に住んでいたら、十分受かったんじゃないかと思う。

 結局私は奨学金を借りたくなくて地元の私立に進学した。私の大学なんて地元以外の人は誰も知らないだろう。

 学歴コンプレックスがあるかないかで言えばまあ、今はもうあまりない。

 それでも。

 大学を東京で過ごしていたら何か変わったのではないかと思う。往復の交通費を何万円もかけなくてもライブや舞台に行ける世界がうらやましかった。

 東京にいればあんなに就活を頑張らなくても適当にどこかの会社でバイトして、そのままなんとなく正社員になって、無理をせずに生きていけたのではないかと、違う世界で幸せになっている自分を思わずにはいられないのだ。

 

 生きていたくないのに生きている。

 正しい服薬で価値のない命を生き延ばす。

 空からギロチンが降ってきたらいいのにと考える。

 

 どれだけ愛を注がれても、私が生み出したなにかが評価されても、お金があっても、私は自分が大嫌いだ。

 

 私が観た美しい景色の記憶だけこの世界に置いていくから、私は消えてなくなりたい。自裁でもなにもなく、ある日突然姿かたちが消えてほしい。私が持っている本も、写真も、CDも、一緒になくなって、誰の記憶からも消え去りたい。

 

 生きる理由がひとつなくなってしまった。これからどうしようか。失踪でもしようか。無理だろうな。

 

 どこにでも行ける。

 どこへだって行けるはずなのに。

 深く潜ったままでいる。