生き溺れてもまた春に会いましょう

 

 ■hide展行った

 西武池袋で開催されているhideの展示に行った。老いも若きも日本人も外国人もhide展に大集合していた。私はX JAPAN時代のことは全然知らないのだが、hideソロ以降の曲が好きでよく聴いており、実際に着用していた衣装も展示されるとのことで観に行った。生きていたらもう57歳になるんだな。残っている映像だと永遠に若いままなので不思議な感覚になる。

 高校時代のバンドのアンプセッティングを記した手書きのメモが展示されていて、おそらくなにかバンドをやっているのであろう高校生の男の子ふたりが「これ覚えて(自分たちのバンドでも)パクろう!!!」と言っていて微笑ましくなった。展示は幼少期に使っていたそろばんから実際に使っていたコンタクトまでかなり色々なものが展示されており、これが展示に出せる状態で保管され続けているのはすげえ……と思った。あとhideって中学の時点でYMOとかP-MODELとかが好きだったんだな。

 個人的には衣装がいちばん観てえという気持ちで行ったので、360度観られる状態で展示されておりよかった。気合を入れて(?)オタクしか履かないようなマーチンの3本もベルトが着いている履くと踵の上がズタズタの血だらけになるブーツを履いていったのだが、hideの衣装のブーツを観ながらやっぱり足がズタズタになるとしてもヴィジュアル重視のブーツを履くべきだなと強く思った。hideは別に足をズタズタにしながら履いていたわけではないかもしれないが。トップスがジャージの衣装でも足元はスニーカーではなくちゃんとブーツで、ジャージにブーツを合わせるの良いなと思い私も真似しようと思った(hideみたいになれると思っているオタク)衣装を観ながらhideは細身で小柄だったのだなとも思った。『HIDE YOUR FACE』のジャケットで使用されたH・R・ギーガーのマスクも展示されていた!

 あとever freeが結構メインめの展示のところで流れていて泣けた。オタクはなんか知らんがever freeが大好き。謎にダンガンロンパのエンディングで使われていたし(物議を醸した)

 私が一番好きな曲はMISERYです(後述します)

 物販では『HIDE YOUR FACE』のジャケットのクリアファイルを購入した。

 

 ■hideとの出会い①

 名前は知っていたがまあ世代ではないので細かいことは知らなかった。小6のときに私は転校しているのだが(そもそも転勤族なので小学校を3校渡り歩いた)、転校先のクラスのギャル男が給食の時間の校内放送にhideのピンクスパイダーをマジで2ヵ月に1回くらいのペースでリクエストしていたのでひたすらピンクスパイダーがかかり続けていたことを覚えている。そのギャル男とは中学も同じだったので中学校に上がってもピンクスパイダーがかかり続けていた。今思うとMISERYとかほかの曲もリクエストしろよという感じではある。私がピンクスパイダーしか覚えていないだけかもしれないが……。というわけで中学時代の私の認識は「クラスのギャル男がピンクスパイダーをリクエストし続ける」くらいであった。話脱線するんですけどなんか都会の良い学校では給食の時間の校内放送ってないらしいですね。私は普通に地方でオタクがボカロをリクエストしまくり最終的に「ボカロ禁止」が発令されていた。あと地方なので流行が若干止まっており、クラスの男子がブルーハーツBOØWYとhideにハマっていた。私も一生ミッシェルガンエレファントの話をしていたので大差ないですが。普通に相対性理論や9mmなどあの時代に流行っていたバンドの曲も流れてはいた。

 

 ■hideとの出会い②

 高校か大学の時だったか若干記憶が曖昧なのだが、「有名どころ全部聴こう第2期」(第1期は中学時代に訪れ、そのころは近所のTSUTAYAソニックユースマイブラ、ヴァインズ、ザ・バンドなどを借りていた。当時の私は謎の使命感に駆られていた)が訪れ、近所のGEOでたしか吉川晃司とDragon Ashデヴィッド・ボウイとhideを借りた。めちゃくちゃなチョイスである。田舎のGEOにはその辺りのベストアルバムしか置いていないのであった……。せめてオリジナルアルバムを置いてくれっつう……。借りたhideのベストアルバムの中に収録されていたMISERYにハマり、Twitterスクリーンネームを一時期「ハレルヤラミゼラブル」にしていた。これフォロワーなら覚えている気がするんですけれどあれっていつの話でしたっけ。社会人になってからもMISERYドハマり期があるので記憶が混濁。

 私の中で鬱曲ブームが来ており、亡くなったファンのために書かれたらしいというエピソードが出回っているDIR EN GREY『悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱』と同じような感じで『MISERY』もhideの難病の友人を想って書かれた曲らしい。

 今より抑うつ傾向が強かった(というか明確な診断が下りておらず混合状態で適切な薬の処方がされていなかった)当時はとにもかくにも「君の痛みうれしそうに羽を広げて舞い降りてくる」であったし、「降りそそぐ悲しみをその腕の中に抱きしめて」であったし、「ハレルヤラミゼラブル」と歌うしかなかった。

 

 ■hideとの出会い③

 ③まであるのかよという感じではあるが笑、2019年にTHE NOVBEMBERSの『ANGELS』ツアーで赤坂BLITZ公演を観たときに「なんかノベンバの知らねえ曲をやってんな」と思ったら実はその曲はhide with Spread Beaverの『HURRY GO ROUND』のカバーであったと知った。その辺りから個人的なhide再評価期に突入したのでまた聴いている。2019年も相変わらずMISERYばかり聴きミゼラぶっていた。

 hide展最後の展示も生前最後のフォトセッションで撮られた写真の横に『HURRY GO ROUND』の歌詞がゆっくり映し出されるという展示であったので、なんかこう、いなくなったひとと生きている私たちを象徴する曲なのかもしれない。歌詞がとても好きだ。ノベンバ小林によく似合う曲だなと思う。今思うとこの曲をノベンバは4月のライブでカバーしていたので春真っただ中である。

 

蔦は絡まり 身は朽ち果てて
思い出の欠片 土に帰り
また 花となるでしょう
Like a merry-go-round & round
また 春に会いましょう

HURRY GO ROUND hide with Spread Beaver 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索 (utamap.com)

youtu.be

 

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 ■エムギャラ

 思ったよりhideについて書いてしまった……ので唐突な感想。家での料理中もエプロンつけるとのことで愛エプ♡ と思った。

 

 ■よじごじ

 長野くんが痩せていた!!!!!! あまり体型変わるイメージないのでやっぱりここ1ヵ月くらい怒涛の忙しさであったのだろうな……。

 

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 というわけで今日も限界なのでもう寝ます。最近90年代の話ばかりしている気がする。よく聴いているのもSOFT BALLETだし。好きなのだ……90年代が……。