NUMBER GIRL解散

 

 ナンバガ解散に行ってきた(画像がめちゃくちゃデカく表示されている気がしないでもない)

 始まる前に友人とぴあアリの向かいにある五右衛門でだべっていたのだけれど内容は周りが人生を進める話、アウトサイダーになりきれない話、まともがわからない、最終的には芥川賞を獲ろうということで落ち着いた。あとトニちゃんに会ったというので羨ましいと思った。私とも遊んでくださいトニちゃん。

 私が五右衛門でケーキと紅茶を頼み(五右衛門でケーキと紅茶を頼むことが間違っているのだが)ケーキちっさ! 紅茶ちっさ!!! などと騒いでいたら店員のお姉さんがやってきたのでやべー怒られるかなと思っていたら「あのー……グッズって公演中も売ってますか? うちの店長がTシャツを買いに行きたいみたいで……」と話しかけてきたので、て、店長!!! となった。店長もナンバガ観たいだろうに仕事してくれてサンキューな……。私が記録シリーズを2枚入手していたので売り切れてるんで店長どうですか!? 売り切れてるCDですよ!? とか相変わらず騒いでみた。店長は人見知りなのであんまり話しかけられないらしく店員のお姉さんを仲介して店長とコミュニケーションを試みたのだが、お客さんからは買えないです(それはそう)という回答が来た。店長が欲しいTシャツを買えていたらいいのだが。

 ぴあアリに行くときはまた五右衛門を使おうと思いました(感想)

 

 そう、そうなんだよ、私はアウトサイダーにも真人間にもなりきれない人生だけれどナンバーガールの解散ライブのチケットは取れるし記録シリーズ買えたら買っておいてと頼めるナンバガ好きな友人が2人もいる人生で、これはもう正解でいいんじゃないかと思った。ナンバガ解散を観たら仕事辞めたくなってしまってまあ辞めるわけにはいかないから今日は半休取って家で寝ていたわけだけれど、いいんだよ多分。だってナンバガ解散観てんだから。友人に今年知り合った同担(ジャニーズではないので同推しといったほうが近いのかもしれないが)全員ミュートしている話をしたら友達を作る前に半年ROMれと言われた。マジでそう。

 

 わりと開場ギリギリに入場したのでオタクの寄せ書きを見る余裕がなかったのだが(オタクの寄せ書きが映し出されていたのだ)席は4階でもサイドシートの隣ブロックっつうステージ激近座席でよかった。肉眼でもメンバー確認できた。

 SASU-YOUが聴けなかったので成仏はできなかったのだが、全体的にハッピーというか振り切れているというかまあ透明少女を4回も演奏するセトリで、面白い感じで終わっていったのが再結成後のナンバガなりの誠意だったのかなと思う。別に泣きはしなかったのだけれど、やっぱりもうナンバガがいねえんだと思うと寂しいな。ナンバガを知ったときには解散していたのでナンバーガール(バンド)が存在していない人生のほうが長いんだけれども。私がナンバガで一番好きな曲はSENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKEです。野音の音漏れでは聴けたがライブでちゃんと聴くことは叶わなかったな。まあこの曲は音源が至高かもしれない。

 

 なんつーか、加齢を感じさせないというか、衰えみたいなもんが、まあ私は再結成前のナンバーガールを観ていないのであれだが、そういうネガティブさを感じさせないまま31曲やり切れる状態で解散していくことは幸せなことなのだろう。欲を言えば来週もライブやってくれよと思うが。

 あと、観ている途中であー八十八ヶ所巡礼っぽいな、ぽいとかではなく順番が逆なんだから八八がナンバガっぽいんだが、八十八ヶ所巡礼のライブ行きてーなーとなったので就活以降の私の人生は八十八ヶ所巡礼がわりと占めていることがわかって面白かった。

 

 ナンバガのライブで思ったのがここ数年私はずっとムカついていたし苛立っていたんだなということで、まあコロナや自分の心身のぶっ壊れに付き合わされて、ライブハウスから足が遠のいて今年はしょうもないイベントに行ったりいらねえ写真を買ったりもうダルすぎるとしかいいようがない体たらくで、もう全部気に食わねえな、やめちまおうぜと強く誓った。結局自分の居場所は猥雑なライブハウスにしかないのだろう。

 大人のふりとか行儀良いふりして生きていくのってくそくだらねえよ、と思うし、まあ大人だから大人のふりは、仕事ではしたほうがいいんだけれど笑、それ以外はもう好きに生きてやりたくないことはやらずに生きていこうと思った。ライブを観て自分の尊厳だったり新鮮な怒りの感情を取り戻すことができてよかった。

 

 ていうかマジで、行儀よくすることに限界を感じる。私のオタク人生で。まあ今はコロナだから多分あんま変な客にあたることはないけれど、ライブハウスって肘鉄してくる隣の女とか明らかに変な酔い方か薬でもやってんのかって女とか、ワキガの男とか、なんかそういうのの中で観ていたじゃないですかライブ。その客の中では別に行儀よくする必要なくて、別に私が言いたいことはライブハウスで好きに暴れようってことではないのだけれど、ライブハウスはしょうもないやつらでもチケット代とドリンク代すら払えば入れてくれたよねと思った。

 

 小6か中1のときからナンバーガールを聴いていて、15年聴き続けているのだけれど気がついたらナンバーガールの歌詞に描かれる「変な女」になっていたことに気がついて面白かった。病気もするし惑わされるし。でもやっぱり、泣きたくなるくらいせまい中に入るのはよそうと思うよ。

 

 いいライブをみると決まって死にたくなるのだけれど、ナンバガも例に漏れずそうで、4階の2列目で観ていた私はもうこっから飛び降りて今死んだろうかな、と思いながら観ていた。トランポリンガール。

 

 とにかく、久しぶりに人間の尊厳や流れる血に関して思いださせてくれるライブだった。まあ全部私が勝手に思いだしただけなのだが。このままずっと人生を進めずにナンバガの曲に描かれる変な不美人として生きて独りで死んだるかんな。